『長き旅 西に進みて 千日弱 目の前に広がる 大きな海』
2月27日。
遂に我輩と下僕の旅も終わってしまった。
思えば沖縄から始まったこの旅路であるが、
終わってしまうと長かった様にも短かった様にも思えてしまうな。
この旅を支えてくれた世界中の皆様に、
まずはお礼の言葉を言わせて頂きたい我輩だ。
取りあえずは、あれである。
本当であれば帰国後すぐにでも記事を下僕に書かせたかったのだが、
下僕曰く『この旅で一番衝撃で頭が回らなくなってしまった国が日本でした』と、
日本人として問題メンタルだったおかげで、
我輩の最後のレポートがこんなに遅れてしまった事をお詫びしながら、
この旅における我輩の最後のレポートである。
さてリスボンの町より列車とバスを乗り継ぎ、

最寄の街からのくねくね山道で下僕がちょっと酔い気味になりながら、

ああ……遂に見えてきてしまった……

この旅の終着駅にして、

この先西にはもう行く事が不可能な、

この大地の西のドン詰まり!

北緯38度47分、西経9度30分!
『ここに地終わり海始まる』と詠われる、

ユーラシア大陸最西端

我々のゴール!
ロカ岬。
ここを目指して我輩と下僕は旅を続けて来たのである。

このモニュメントも最西端なんだろうなあ。

しかしあれである、本当にこの場所にはモニュメントと灯台以外にほぼ何もない場所なのだが、
なんと言うか非常に明るくて、すっきりとしていて晴れ晴れとしていて、
『ここがゴールで本当に良かった』としみじみ思ってしまった。

そしてこのモニュメントの前に広がる、
広大な大海原。

まさに『ここに地終わり』

『海が始まる』と詩のとおりの場所であった。
しかし、本当にここでこの大地は終わりなのであるなあ。

これ以上西に進む事が出来ないこの場所で旅の終わりにするのは、
少々出来すぎに出来すぎた気もしてしまう。
さてこの日のために沖縄で出国の際に買い込み、
下僕の荷物の奥で2年以上寝かせたタバコで一服するとしようかな。

ふーむ……美味しい。

正直この場所は風が非常に強く、
タバコの煙も何もかもが風で吹っ飛んでしまいそうな場所だったのだが、
そんな事はもうどうでも良い位美味しい煙草であった。
この美味さはあれである、
エベレストベースキャンプで吸ったタバコに匹敵する味であった。
つくづくと思うのだが、このタバコと言うヤツは環境やその時の心の持ち様で、
どうしてこんなに味が変わるものなのだろうなあ?
下僕的には『この味を知ってしまった以上禁煙は難しいなあ』と、
世界の嫌煙家を敵に回す覚悟を決めても良いと思うほど美味いタバコだったらしい。
さてここでは有料ではあるが、
『ユーラシア大陸最西端到達証明書』が発行されており、

これを我々の旅の『卒業証書』としようと心に決めていた。
名前欄にはモチロン我輩の名前を書き入れ、

完成!

英語表記で『BOSS OF THE SHEEP』

これにて我輩と下僕のユーラシア大陸の旅の終了である。
思えば色々な事があったが、ここまでたどり着いた我輩達。
胸を張ってこれだけは言える。
今まで行ったこれまでの国。
台湾

中国


香港

チベット


ネパール


インド


タイ

イエメン


エジプト


イラン


トルコ


ブルガリア


セルビア


モンテネグロ


クロアチア


イタリア


スペイン


モロッコ


そしてゴールのポルトガル。



どの国も本当に
楽しかった!そしてこれだけ長い間世界を回ってみても、
まだまだ行きたい場所や見たいものが、
減る事無く、むしろ増え続けてしまった我輩と下僕、
ひとまずはこの旅はここで終了である。
さて、
ここに地終わり海始まるというロカ岬の言葉を胸に次の準備を始めるとするか。
次に向かうは『海』か。
それは言葉通りの『海』ではなく、
新たな場所での新たな生活という意味での『海』なのだろうな。
楽しみだなあ!!下僕よ!!

……なに?
帰国時にも色々あって、『まだちょっとだけ続くんじゃよ』だと。
ふむ、最後まで閉まらないヤツだなお前は。
_______________________以下下僕より旅終了おめでとうコメントへのお返事 ______________________
>>皆様へ
本当にありがとうございました
コメント数がエライ量なのもので
別途分けてお返事させて頂きます
ともあれ無事に帰って来ました
あ
ブログはこのまま継続しますので
今後もごひいきにしていただけると嬉しく思います
では日本より
下僕でした
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テーマ:ユーラシア横断 - ジャンル:旅行
- 2011/03/09(水) 17:24:03|
- リスボンの下僕
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