『有名な 芸術家をば 配すこの国 それを支える ケセラセラ』
遂にこの旅における最後の月に入ってしまい、来月の今頃はもう日本になる訳だが、
どうにも実感が沸かないものであるなあ。
やっぱりあれである。
2年と8ヶ月ほど我々は放浪してきた我々にとって、
もう旅そのものが我々の中で『日常化』してしまい、
むしろ帰国する事が『非日常』になってしまっているのだろうなあ。
皆様おはようございます、である。
我輩はともかくとして、下僕が帰国後に日本にコミット出来るかどうかが、
割と真剣に心配な我輩である。
ヤツ曰く
『街に出たら回りが全部日本人とか……日本怖いお……』だそうだ。
さてそんな社会不適合者は放置するとして、そろそろこの街の我輩レポートである。
まずこのマドリッドで嬉しいのは、この街に存在する美術館であろう。
特に絵に教養が無い下僕でも名前だけなら聞いたことがある『ゴヤ』やら『ルーベンス』、
更には近代印象派の巨匠である『ピカソ』や『ダリ』と言った、
まさに綺羅星の様な有名画家の絵画が、この街の美術館には多数収めれており、
更に嬉しい事にそのいくつかは夕方よりなんと入場が『無料』になるのである。
そんな訳でこのマドリッドでの我輩と下僕の、
一般的日常はスタイルは以下の通り。
昼前に起きる
→BARでブランチ&時間つぶしに一杯
→ほろ酔いの好い気分で美術館散策
→閉館時間まで粘りかえりにまたBARで夕飯&一杯
→帰宿 と言ったかなりご機嫌な感じの日々であった。
特に我輩と下僕が気に入り、何回も行ってしまったのが『ソフィア王妃美術館』
こちらは基本的に俗言う『近代印象派』の作品を多数所蔵しており、
ロマン主義やルネッサンス的な写実主義の絵もまあ嫌いではないのだが、
やっぱり我輩のような浅学な身としては、直感的に分かる印象派の作品の方が、

(作:Angeles SANTOS TORROELLA 題名:『A WORLD』)
楽しかったのである。
こちらはシュールレアリズムの大家、サルヴァドールダリの立体物。

(作:ダリ 題名をメモする忘れました、確か『窓』だったような気がします)
ちなみに他にもダリの有名な絵画がいくつもあったのだが、
絵自体がもう何と言うか『気持ち悪すぎて目が離せない』と言うか、
『何度見ても脳が認識エラーを起こす』と言うか、
『写真に取って記録する事を拒否したくなる』と言う感じだったもので、
写真はこの立体物しかない。
こちらは何とも色っぽい一枚。

(作:Jolio ROMERO TORRES 題名:Manala (Sketc for advertisement)
タバコを燻らせる姿が何ともかっこいい。
こちらは分かりやすく『印象派』な感じ。

(作:Juan GRIS 題名:Retrato de Josette Gris)
ダークな感じがクールである。
これなんか完全に、

(作:Francis PICABIA 題名:The port)
現代のイラストとしても見れそうである。
ちなみに下僕がノーマークで気に入ったのがこちら。

(作:Joan MIRO 題名:Woman and Dog Beneath the Moon)
何でもシュールレアリズムの中でも特に自由奔放な作品を残した事で、
このジョアン・ミロさんは有名らしい。
下僕的には『家に飾りたい一枚』だそうだ。
さて、このソフィア王妃美術館は館内での絵の撮影が許可されている訳だが、
その中で唯一接写が許されていない作品がある。
それはキュビズムの創始者が書いた一枚の巨大な絵画。
スペインの北部の街になされたの空爆に対すると、戦争そのものへの怒りが篭っていると言われる。

(作:ピカソ 題名:ゲルニカ)
そう『ゲルニカ』である。
ピカソの代表作とも言われるこのタペストリー。
始めて見た時は下僕は、口を半開きにして小一時間も眺めていたそうであるが、
確かにこの絵は物凄い迫力がある。
しかもその迫力がなんと言うか我輩には『空虚』な迫力と言うか、
戦争と言う行為から一切合財の美意識とか意義とかを抜き取ると、
『こんなに戦争は無意味で無価値で滑稽である』と、
戦争そのものを馬鹿にしたような感じがしたな。
余談だが、にこれ以上絵に近づいて写真を撮ろうとすると、
絵の両脇に立つ警備の方にエライ勢いで怒られるので注意が必要である。
ちなみに、他にもピカソの作品は何枚も展示されており、そっちは撮影可能。
例えばこちらは、

『ゲルニカ』の元絵となったと思われる絵。
こちらはピカソが良くモチーフにしたと言う、馬の顔。

そしてこちらが、頭蓋骨。

しかし写真やテレビじゃ絶対に伝わらない、
この本物が持つ『凄み』と言うのは何なのだろうなあ。
こういった生な驚きがあるからこそ、旅は止められないなんて、
そんな事を思ってしまうなあ。
こちらはキュビズムが分かる一枚。

下僕はこの絵を見て漫画バカボンの『ピカソなのだー』と言う話を思い出したそうだが、
だとすると逆説的に赤塚不二夫先生は、冗談抜きにキュビズムを理解していたのかもしれない。
さて、美術館巡りも終わり市内を散策してみるとこんな宮殿が、

何でもヴェルサイユ宮殿育ちだった王様が、イタリアとフランスから職人を呼んで建てた物らしいのだが、

何と言うか本当に漫画や映画に出てくるような、本当に『宮殿』である。

電灯まで何とご立派な事か。

ちなみに王宮内に入ることも可能なのだが、

内部の殆どが撮影禁止なのが非常に残念に思えるほど内部は立派で、
まさしく『絢爛豪華』と言う言葉が似合うつくりになっていた。
なお余談であるが、基本的に内部はとても警備が厳重で、
中の物には殆ど触れないようになっているのだが、
タイミングよく内装工事の方が廊下に出ており、
多分エライ高価と思われるイスに内装のおっちゃん達が座っていて、
下僕もそのイスに座らせてもらったそうだ。
また宮殿周りを警備する警察の方も、

馬に乗って警邏しており、非常に絵になる感じであるなあ。
さて、更に市内を散策してみると、

今度は建物にぐるりと囲まれたお洒落な広場に到達。
ここでは毎日のように画家の方であったり、

こんなちょっと笑ってしまうパフォーマーな方が居たりするのだが、

この日は幸運な事に青空の下で、

情熱のフラメンコを踊っている方と遭遇。
前に下僕も書いていたがこの国は基本的に、

芸術とか大道芸とかそういった物が、
もはや遺伝子レベルで刷り込まれており、
だからこそ失業率やら不況やらでも暗くならないように思える。
無論旅人の無責任な感想なので怒られるかもしれないが、

市内そこもこの建物も美しく、

なんと言うかいい感じで『気取っている』のも含みでこの国の文化だとしたら、
正しく『芸術が人を明るくしている』と言うそんな国なのかもしれないなあ。
さて、長居したマドリッドであるがこれ以上は日程的にヤバイ。
早急に近日中に移動するぞ下僕よ!!
ん?どうした下僕?

いつもの癖でもう飲んでしまったから無理とな?
・・・・・・・・・・(黙って親指を下に向けるボス)
_______________________以下下僕よりコメントお返事 __________________________
>>ねこまねさん
宿の人は6割くらい英語が通じますね
BARでは2割くらいでしょうか
ので厳しいっちゃ厳しいですけど
そう言うときは指差し&顔芸で何とかしてますw
あとドイツは行った事が無いので分からないですねー
>>うおおおおぉぉ・・・・スペイン行きたい・・・
生ハム以外に何か衝撃の受ける食事ありました?
とりあえずBAR文化が楽しく美味しいですね
>>Rarpin02さん
生ハム美味いよ生ハム
>>センター前に喝を入れられた者です(笑)さん
こんなブログ見ている暇があったら追い込み頑張れ!!(挨拶)
いや本当に頑張ってくださいね
日本は今風邪が流行っていると聞きます
無理して風引く位なら無理しないで健康体で受験に望む方が
ベターだと思います
ともあれ残す所僅か!!
フレー!フレー!!
>>にしやんさん
いや本当に『しかたなく』なんですよ?
あはあはははー
>>hiyokoさん
今の日本に一番必要なのはラテン魂!!(キリッ
>>トンビさん
ブログを見ている暇があるのな(ry
そうですねえ確かに小顔でスタイルの良いおねいさん
言われてみれば結構いらっしゃいますね
ただ可愛いと言うよりも綺麗な感じの方が多いかもしれんです
>>higatterさん
フィレンツェ行かれた事があるんですね
あの街はいい街でした
いつかまた行くぞーー
>>mio_Fさん
確かに不景気とか関係無しにBARで言葉が通じたら
奢ってくれそうな雰囲気はありますね
ただ英語殆ど通じないんだよなあ・・・w
とりあえず就活が無事に終わったら
旅に出ちゃえばいいじゃない(無責任
と言うか休学しちゃって
放浪しちゃえばいいじゃない(もっと無責任
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テーマ:ユーラシア横断 - ジャンル:旅行
- 2011/02/04(金) 11:58:57|
- マドリッドのボス
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