『世界遺産 そこに住まうは 今の人 んな事よりも 晴れてくれ』
ここコトルは随分と歴史が古いらしく、何でも紀元前168年からこの町はあるらしいのだが、
今までの旅で散々紀元前~~年の遺跡を見てきてしまっただけに、
これ位では驚く事が出来ない自分に、少々感覚が麻痺してきている事を自覚するな。
読者の皆様こんにちは、ちなみにこの旅で見た一番古いものはエジプトのピラミッドである我輩である。
まああれは確か紀元前5000年という、もはや反則に近い代物だけに、
引き合いに出すのもためらってしまうな。
さてはて、そんな訳で雷雨やら床下浸水やらで長居してしまったここコトルのレポートである。
まずこの町は四方が山に囲まれ、

そこに入り組んだ形のアドリア海に面し、

天然の良港として、

いくつもの戦乱を抜けてきたらしい。
まあ、のんびりと釣りを楽しむ方皆々様も十分絵になるロケーションだがな。

そんな訳でこの町は城壁に囲まれ、

更には山の上に防衛の要である城砦を建造し、

時に防衛し、時に支配者が代わりながら今日まであるらしい。
さて、城壁の内側である旧市街に入るとまず出迎えてくれるのが、

こちらの時計台。

何でもこの時計台も数百年前からここにあるらしいのだが。
それ以上にこの町は路地の雰囲気が素晴らしい。

方向性は随分と違うのだが、イエメンの旧市街を彷彿とさせる町並みである。

これは恐らくなのだが、この旧市街もイエメンの旧市街と同じように、

世界遺産でもある旧市街にもかかわらず、今も尚人が住み続けていて、

全ての路地全ての道が、現在進行形で生き続けているからの様に、我輩には思える。
そしてまた同じように、路地には路地の主の方々が、

我が物顔で闊歩していると言うのも、一要因なのかもしれないな。

しかし貴殿は靴屋さんの中でそこまでぐっすり寝るというのは、
少々やりすぎな気がしないでもないぞ。

さて、今度は彼が見守る山道入り口より、

城壁跡を登ろうではないか。
ちなみにシーズンであれば入場料に2ユーロ必要だったらしいのだが、
現在は絶賛シーズンオフなため、入場無料であった。幸運である。
まあ、下僕は途中からこのちょっとしたトレッキングな山道に、

「高台にあるだけで十分難攻不落だろ常識的に考えて……」と自分が運動不足なのを棚に上げて、

ぶつくさと文句をのたまっておったがな。
さて、なんだかんだで中腹まで来ると、中々に良い眺めと、

これも昔からあると言う、小さな教会が出迎えてくれる。

シスター殿、お掃除まさか毎日来てらっしゃるのか?

なのだとしたら、随分とたくましいであるなあ。
しかし良い眺めだ。

城壁都市コトルを一望であるなあ。
この教会を裏から見ても、コントラストがまた良い。

さて、下僕が情けない事に何度も休み休み、

最終的に一時間以上掛かったものの、

何とか無事に頂上の城跡へ到着だ。

うーん、見事なまでに朽ち切っておるなあ……
なんでも地震で何度も壊されてしまい、現在『存続が危ぶまれる世界遺産』の一つなんだそうだ。
しかし其れはさておき、絶景である。

この海と山と空のバランスが何とも言えない。

この風景が見られただけでも、

明日を筋肉痛の地獄に怯える下僕に、
無理をさせた甲斐があると言うものだ。
ちなみに余談であるが、下僕的には登りよりくだりの方が足に来たらしく、

山を降りきった状態で、少々足が笑っていたらしい。
全く軟弱なものだ。
さて、晴れ間雨間を縫いながら、この町の昼も夜も山も楽しんだ。

この紳士殿から買った生ハムも、ちょうど食べきったのだから、

いい加減新しい国に移らねば、年末が越せないぞ?
何?明日から晴れるのは良いが、
それに伴って大寒波がヨーロッパから来襲するとな?
ふむ……まあがんばれ下僕よ。
_______________________以下下僕よりコメントお返事 ______________________
>>Rarpin02さん
おまわりさんーーー!!
ここに危険思想者がいますよーー!!(挨拶)
個人的にキリスト教の経典自体はそんなに好きではないのですが
こういったイベントごとは楽しいです
>>えんぱーさん
やっと西洋圏に来た事を自覚しましたね
ミサに参加してみてw
>>yammerさん
おまわりさーーん!!
こいつもでーーーす!!(挨拶)
こういった地域信仰って日本人には皮膚感で
どうしても分からない感じがしてしまいますねえ
まあガキンチョのメンタルは万国共通っぽいですけどねーw
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テーマ:ユーラシア横断 - ジャンル:旅行
- 2010/12/10(金) 01:28:21|
- コトルのボス
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