モンテネグロに到着し早一週間
前回の記事アップの後に直ぐ続きを書く予定だったのですが
到着してから4日間ほど大雨が続き気力も沸かず
晴れたら晴れたで外に繰り出し
新しい国を満喫しておりました
皆様ドバル・ヴェチェル
ここ数日は完全に
アドリア海に魅せられている下僕でございます
さてはて前回の記事の続きより
モンテネグロ編でございます
初日のトラブルを越えて到着した
モンテネグロの首都『ポドゴリツッア』なのですが
日が明けてみましてみましても
正直見所もなさそうな街の上に
お宿にネット回線がないという
かなり致命的な問題もあったもんで
これまたエライ久しぶりの
二日続けての移動という話になりました
ポトゴリツッアの宿より
今度こそはタクシーにて正規料金でバス停に向かい(正規価格は3.5ユーロでした ふぁっく)
バスに揺られる事一時間と少々
アドリア海を抱く入り江の町
シーズン時はバカンス客であふれると言う
『ブドヴァ』と言う街に到着しました
まあ到着したは良いのです
が!予定して宿に到着してみますと
何度呼び鈴を押しても中から返事がありません……
と言うかあれです
全く持って人の気配がしないような……
おかしいなあ?と思っていましたら
通りかかりのおっさん曰く
「ああそこの宿 シーズンオフだからやってないよ」
……
ぱーどぅん……?つーか今回他の宿の情報なんか
全く持ち合わせてないんだけど……
ぎゃーーーーす!!
いやまて
頭を抱えて叫ぶのは後でも出来る
取りあえずこう言うときは
一服着けて落ち着くもんであると
どこかの偉い人も言っていた気がするので
宿の向かいにあった商店で
コーラを買って一息入れる下僕
んで商店前で宿無し下僕が
ぼんやりと紫煙を吐き出していますと
その商店のおばちゃんと目が合いましたもんで
せっかくなんでだめ元で
「この辺に安くていい宿知らない?」と聞いてみますと
「ああそこにあるわよ」と目の前を指差すおばちゃん
「いやいやそこはもうシーズンオフで閉まってるんだよ」と下僕が返すと
「その隣にも宿あるわよ 確かシーズンオフとかないはず」
マジかおばちゃん!そしてそのおばちゃんの案内で
予定していた宿の隣の坂を少し下りますと
確かに『HOTEL』の看板がありやがりました
しかしどう見てもこれ民家じゃねえか……
と一抹の不安を抱えながら呼び鈴を押してみますと
現れたのは明らかに昼真っから一杯引っ掛けたような
いい感じの赤ら顔の気のよさそうなおっちゃん
「部屋ある?」と不安と期待をない交ぜにして聞きますと
「もちろんだ!!さあ入れ!!」と
なんともエライ勢いで歓迎されました
お値段を聞くと一泊10ユーロ
しかも無線ネットもある上に
今客が下僕とボスしかいないので
一部屋を丸々使えると言う中々の好条件
しかし今日の下僕は昨日とは違います
インド風にオープニングで揉まれているのですよ!
ので「取りあえず3泊で20ユーロに負からないか?」
と交渉を始めてみますと
「んじゃ3泊で25ユーロでどうだ?一回洗濯も付けるよ」と
あっさり値下げ交渉成立
よしよし幸先いいぞと
ホクホク顔でチェックインを完了し
おっちゃんのところに戻りますと
「ウェルカムドリンクに一杯どうだい」と
薦められたのがセルビアでもお世話になった
中欧名物(度数が高いぞ!)
ラキアちびりとやりますとこれまたなんとも美味い
何でもおっちゃんの自家製のラキアだそうで
なるほどおっちゃんの顔が赤かったのも
これをさっきから飲んでいたからなのねー
と勧められるまま飲んでいると今度は
「ワインも造ってるんだが 君は好きか」との申し出
少々食い気味になる勢いで「好きです!」と答えると
そうかそうかじゃあこれも飲めと
コップになみなみと注がれる赤ワイン
なんじゃこの赤ワイン?……
甘みとコクがすげえぞこれ……ってか下僕が人生で飲んだ赤ワインで
間違いなく一番美味い赤ワインでございました
そしてその夜
モンテネグロはシーフードが美味しいと
旅で出会った方が情報を下さったもので
ちょっと奮発してマスのグリルを食べたのですけども……
強めに振られた塩コショウと
丁寧に火の通った身と
パリッと仕上げた皮と
ガーリックバターの芳醇な香りに
マスの淡白な甘みが絶妙に調和し
思わず
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゙-、__ ___,,,,::;;;|`'´ .} ./ 美ーー味ーーいーーーぞーーー!!
~~~ }/-' :} / く,
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ソ :::::'; `;::゙i, ゙i、 ,,,--''' ,,,---'''''
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と巨大化してビームを放ち
アドリア海にそのビームが突き刺さり
大瀑布の向こう側から魚化したほかの審査員が絶賛するような
そんなイメージが脳裏に浮かぶくらい美味しかったです
この旅で食べた食事の中で
トップ3に食い込む勢いで美味しかったですよ
今もこの記事を書いてる間に
ちょっと思い出しよだれが沸くくらい美味かったです
そんなナイスな宿のナイスなおっちゃん
そしてナイスな食事に
出会えた事を感謝するような
そんな素敵なモンテネグロの二日目でしたね
さあ次の日からは散策だ!と
意気揚々とその日は終わったのですね
んでその次の日から
雨が降り続き
4日間ほど何も出来なかった訳なのですが
快晴からのブドヴァのレポートは
ボスに任せるとして
今日もラキアでちょっと酔ってる
下僕はもう寝るのでしたよ
<<本日の写真>>
そんな訳でこんな秋な感じの風景を超えて

久しぶりに海ですが

お初にお目にかかりますアドリア海
まあ着いてしばらくは大荒れで

全く風光明媚では無い感じですけどね
んでこちらが宿のおっちゃん

いい感じの赤ら顔でございます
んでこちらがおっちゃん自慢の工房

もはや工場の域ですね

これで蒸留してラキアを作るそうです
そしてこれが絶品マスのグリル!!

いや本当に美味しかったです
マスという魚をなめてました
最高でしたよ
_______________________以下下僕よりコメントお返事 ______________________
>>黒龍さん
流失事件こっちからもネットで追ってました
面白い時代だなあと思ってますw
>>リョウコさん
歩き方は実は一冊しかもってきて
ではどうしてどうにかなってるかと言いますと
宿で交換してるんですね
これから行く予定の場所の歩き方を持ってる人に
今いる歩き方をトレードに出すんですよ
これで大体どうにかなるのですw
あと宿によっては何冊色々な国の歩き方があったりするので
それをコピーしたりして使ってます
>>えんぱーさん
下僕も見たかったところですが
満点の星空を見られたので問題なしです
その後のトラブルが無ければ
もっと良かったんですけどねー
後この帽子は
防止本体はチベットのラサで購入し
ワッペンはネパールで作って貼り付けた
下僕自慢の一品だったりしますw
>>ナオさん
本当に手を伸ばせばつかめそうな
素晴らしい星空でしたよー
>>つるべさん
流星群こっちでもみられるんですかねー?
見られたら嬉しいのですが・・・
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- 2010/11/15(月) 09:06:23|
- ブドヴァの下僕
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なんだか久しぶりに
一つの国滞在が一ヶ月以内で
遂に新たな国
『モンテネグロ』に入りました
皆様ドブロ・ヴェチェ
この一帯は旧ユーゴ圏なもので
挨拶が変わらず
新しい言葉を覚える手間が省け
ちょっと楽な気分の下僕でございました
さてはて
一昨日にセルビアより景観豊かな鉄道として有名な
『バール鉄道』に乗り込んで
今現在はモンテネグロはアドリア海沿いの町
『ブドヴァ』と言う町に来ているのですが……
いやはや何と言いますか
久しぶりにあれです
インド式トラブルと戦う2daysでしたよ
まずは最初のバール鉄道からトラブル発生
実は元々このバール鉄道と言う奴はですね
『西洋有数の勝景鉄道として有名』
『ただし頻繁に遅れるので時間に余裕を持って乗られたし』
と言う
事前情報が迷い方に載ってはいたので
まあある程度は余裕と覚悟を持って乗車したのです
乗車してから1時間経ってやっと発車
この時点では『まあそんなもんだろう』と
うたた寝をしながらのんきに構えていたのです
その後うたた寝⇒列車が何でか止まって目が覚める⇒うたた寝
⇒たまに風景写真を撮ると言う
という非常に良い身分のローテンションで電車旅を楽しんでいたのですが……
ふと目を覚ますともう夕方
また列車が止まっている
未だ国境を越えていない……
( ゚д゚)……
( ゚д゚ )……ウソダロー んで結果から報告しますと
モンテネグロの首都ポトゴリッツァ(しかし言い難い名前だ)への
切符に記載されていた予定到着時間
18時57分
国境への到達時間
21時25分
…………
ここはインドか!!!本当なら国境付近の風景も美しいって話だったのですが
国境を越えた時点ではもう日が暮れてしまっていて
その
西洋有数と言われる風景を見損ねてしまいました……
がっでむ!!
ふぁああああああっく!!
と国境を越えたあたりで叫んでいました所
今度は山の渓谷あたりで
再び鉄道が止まりました
もうここまで来ると悟りの境地に来るもんで
『ああもうどうでもいいやー』と
窓の外の暗い風景を見ていた下僕
ふとその目線を空にもっていきますと
満天の星空今まで見た星空の中では
チベットの次くらいの美しい星空が空に広がり
それをもっと見ようを窓を空けますと
今度は鼻腔をくすぐる落ち葉の香りと山の香りが
冷たい空気と共に外から流れて来ました
いやーいい気分でした
こんな乙な物を体験出来たのならば
まあセルビア側でもまあそれなりに風景写真を撮れたし
『これはこれていいかな』と
『まあ今日中には着けばいいやー』と
そんなことを思って星空を眺めておりました
ですがね
本当に日付をまたぐとは思わないじゃないですか
結果から申しますと
モンテネグロ国は首都ポトゴリッツァ(しかし言い難い)
下僕とボスの到着時刻
24時52分………
ここはインドか!!!(二度目)
しかもこの国の首都であるポトゴリッツァ(一度じゃ言えない)
確かに深夜って言う事もありますが
びっくりするほど閑散としておりまして
さすがの下僕もこんな時間に安い宿探しに歩くには
少々ためらいを感じるレベルでございまして
しょうがないのでネットで調べた宿に
久しぶりにタクシーを使う事にしました
んでタクシーのあんちゃんにアドレスを見せて
「ここ知ってる?」と聞くと
「ノープログラム さあ乗れよ」と心強い回答
あーこれで取りあえずは
宿で一息つけるなーと
そんなことを思いながらタクシーに乗っていたのですが
なんだろう?
どうもおかしい
何か旅人的六感によると
このあんちゃんを信用してはいけない気がする……
はたして目的の宿には無事到着
『なんだ取り越し苦労か』と肩を撫で下ろし
メーターには3.8と出ていたので
あんちゃんに10ユーロ渡しますと
なんでかあんちゃんは首を横に振ります
なんか表示とは違う価格があるのかな?と
『いくら?』と下僕が聞きますと
「60ユーロ」………
はあああああ?!!
なめんじゃねえぞごらぁ!!!!
ここはインドかーーーーー!!!(三度目)
こちとら疲れてんじゃボケーーー!!!つーか事前情報としてネットで
ここまで高くても5ユーロだと知ってんじゃクソが!!!しかしながら不愉快な事に
このクソ野郎も一歩も引かず
壊れたレコードのように「60ユーロ寄こせ」の一点張り
こっちも頭に来ていたので
「やかましい!!いま渡した10ユーロのお釣り寄こせ!!」と
言い合いへし合いをしておりましたら
宿からスタッフらしき方が出てきました
ここでクソ野郎はヤバイと思ったのか
下僕と荷物を外に放り出し
アクセル全開で逃げていきやがりました
ふぁーーーーーーっく!!!
お釣り返しやがれーー!!!!と叫びましたが車には流石に勝てず
もう限界にヘロヘロになってしまったので
取りあえずもういいやとチェックイン
そしてシャワーを浴びて
倒れるように寝たのが一昨日の話なのでしたよ
そしていまはまた別の街にいるのですが
もういい加減長いのでその話は明日また
取りあえずあれですね
海外でタクシーに乗る際は
小銭を用意するべきであると言う
基本を失念した下僕の失態ですので
もし皆さんが海外でタクシーを乗る際は
必ず小銭を多めに持ち歩く事を
身をもって広報する事になった下僕でしたよ
<<本日の写真>>
やっぱり鉄道にはみかんですよねってんで

この時は元気なボスです
こんな風景の中鉄道は進み

非常にいい感じでございまして

晴天にも

同室の方にも恵まれいい気分だったのですが

途中停車では車掌さんが農家の方からダイレクトに
キャベツを買う一コマで笑ってみても

日が陰り始めても国境につく気配すらなく

モンテネグロ国境ではもうこんな真っ暗でしたよ

まあ星空の写真を撮れるレベルで
しかも流れ星まで映っていたりしたので

プラマイではプラスかなーとこの時は思っていたのですけどねー
あのクソタクシー野郎のせいで
かなりマイナスな気分になっちゃいました
悔しかったなあ
_______________________以下下僕よりコメントお返事 ______________________
>>旅準備中さん
絶賛移動中でしたねw
>>しんべぇさん
急に放送日時を前倒しして申し訳ないです
移動があったので一日ずらしたんですよ
そしてこのざまですw
>>にゃむさん
凄いなあよく分かりますねー
そんな聡明な方まで見てくださってる事に驚きを覚えていたりますよ
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- 2010/11/08(月) 10:38:12|
- ブドヴァの下僕
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