『有史以来 最古と言われる その神様 今も尚 空に輝く』
イランに到着して、気がつくと1週間以上経過してしまっているのだな。
なんだか反動だが知らんが、下僕の怠け癖がまた再発しているようである。
観覧者の方こんばんは、イランの青い空と花々に、
まだ感動してしまっている我輩である。
なんというか、今まで『春』と言った感じの国で長居しなかった事と、
我輩自体北海道産なので『春』への妙な感慨があるのとミックスされ、
この一足早い春に主少々浮かれ気味なのが、恥ずかしい限りであるな。
さて本日、このイランのシラーズに来た一番の理由である、
『ペルセポリス』とその横の『ネクロポリス』と見てきたので、
本日はその二つのレポートと行きたい。
まずは『ネクロポリス』

こちらは紀元前500世紀ごろの王の墓なのだそうだが、

この意匠がキリストの生まれる500年以上前なのに、十字であるというのは中々に興味深いものがある。
何でもこの十字は『東西南北』の四方向と、

最古の宗教とも言われる『ゾロアスター教』で神聖視されていた、
『火』『水』『風』『土』を表しているという話なのだが、
これがはギリシャ哲学のプラトンのイデア論の根源である四属性や、
中国の五行(木火土金水)のオリジナルの考え方なのかもしれないと邪推すると、
時代の思想の源流を見ているようで、中々に楽しいものがある。
さてネクロポリスからまたツアーのバスに乗り込み、

新年の人手でまるで、明治神宮のようになってしまっている、

『ペルセポリス』に到着である。

事前情報として『結構想像力が無いと楽しくないかも』と聞いていたのだが、

遺跡内はかなり整理されており、またレプリカも結構並んでいたりして、

その時代の大都市に入り込んだようで中々に楽しいものがある。

しかしこれも2500年前の遺跡だと言うのに、
このつなぎ目に剃刀すら入れるのが難しそうなこの石造りは、
もはやオーパーツの域であるなあ……

ちなみにこちらが先にも述べた『ゾロアスター教』の主神、『アフラ・マヅダ』。
余談ではあるがこのマヅダ神がまだ中東では人気があるため、
日本車の『マツダ』が結構中東では人気があるそうである。

他にも隼やら、何やらが権力の象徴で、

こちらのレリーフは『冬』の象徴である牛を、
権力と『夏』の象徴であるライオンが噛み付いて迎春の意味なのだそうだが、
何となく季節と動物を掛け合わせて象徴化するのは、日本っぽいような気がするのは、
我輩だけだろうかなあ……
そして我輩的に一番興味深かったのが、
ペルセポリスの入り口に立ち、悪魔を寄せ付けない為に立っているこちらの方、

なんでも彼の方のオリジナルはエジプトのスフィンクス殿なのだそうだ、

よくよく考えればエジプトにスフィンクス殿が現れたのが、
代々4500年前になるので、2000年もあればイランへたどり着くのも不思議ではない気はするが、
なんとも歴史ミステリーな感じがしてしまうな。
ちなみにまた余談であるが、この『重要な建物に人面獣を置いて守らせる』と言うのは、
この後シルクロードを通って中国に渡り、今日本では『狛犬』になっているとのだそうである。
さて、以上で我輩のペルセポリスレポートは以上であるが、
我輩少々ゾロアスター教に興味が出てきてしまった。
次はいまだ尚ゾロアスター教の聖地にでも行ってみるとするかな、下僕よ。
________________________以下下僕よりコメントお返事________________________
>>バカさん
ペルセポリスもイメージでは閑散とした遺跡だったのですが
めちゃくちゃ人で溢れてましたね
あとこのペルセポリス近くの公園でもテント村はありましたねw
>>ataさん
スイマセン名前失念しましたw
ですがなんでもイラン人なら誰でも一つくらいは
彼の詩をそらんじれるくらい有名だそうです
スポンサーサイト
テーマ:ユーラシア横断 - ジャンル:旅行
- 2010/03/30(火) 01:30:00|
- シラーズのボス
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
『ナイル川 流れ流れて 数千年 遺跡も共に 歴史を刻む』
我輩と下僕はもうイランにいる訳だが、その前にルクソールの我輩のレポート書かねばならないな。
下僕の時間読みの間違いがなければ、現場で書くことができたというのに、
全く間の抜けた話である。
観覧者の皆様こんばんは、高々3日前の事なのに、
エジプトがもう懐かしくなっている我輩である。
やっぱり新しい国に来てしまうと気分も一新してしまうものであるな。
さてはて、遺跡の街ルクソール。
この街にはいろいろな遺跡があるのだが、まず我輩が下僕に自転車を漕がせ向かったのは、

古代エジプト宗教の総本山とも言われる、

『カルナック大神殿』である。
この神殿はルクソールで最も強く崇拝されたアメン神を祭った神殿であり、

何よりの見所は、

この巨大な柱の林であろう。
この柱、全部で134本もあるというのだが、その一本一本に美しい装飾が施されており、
流石の我輩も少々驚いてしまったな。
また天空にそびえるこちらの

オビリクスと言われるこの石塔。

なんでも大理石で出来ている為ほとんど劣化せず、
数千年前からここにそびえ立っているというのだから驚きである。
ほかにもかわいらしいこちらの虫の石造は、

太陽の化身ともいわれる糞コロガシことスカラベの石造。
この石造の周りを3回回ると結婚ができて、5回だとお金持ちに、
そして7回だと嫌いな相手と分かれられるという話があるそうで、

世界各国いろいろな方がぐるぐると回りを回っておったな。
さてそこから再び下僕に自転車を焦がせて向かったのは、
ルクソールの中心ともいえる神殿。

名前もそのまま『ルクソール神殿』である。

しかし本当に世界中から観光客が来る場所なのであるな、ここは。
またここの遺跡で興味深いのは、こちらの壁。

なんでも遺跡建立から時代が下って、キリスト教の信徒が迫害された時代、
この神殿に隠れて信仰を続けてたという歴史があるらしく。

壁の壁画を削って、キリスト教の絵が書き込まれているのである。

しかし、太古の壁画を削ってしまうとは、信仰の思いとは恐ろしいものであるな。

ちなみに夜遅くまでこの遺跡は開いており、ライトアップされた遺跡も中々の味わいであったぞ。
さて翌日、下僕の体力が多少回復したというので、
今度は自転車を船に載せてナイル川を渡り、

郊外を走ること2時間弱、

まるで映画のセットのような

『ハトシェプト大神殿』である。
なんというか岩の巨大な壁に彫りぬかれた巨大な代物なもので、
いまいち現実感のない遺跡であったが、

それでも高台から下界を見つめる皆々様の思いを考えると、
少々楽しいものが我輩にはあったな。
最後はそのハトシェプトよりこんな風景の坂道を、下僕に漕がせる事小一時間、

横を通るパッケージツアーのセレブな観光客に向かって、
下僕が呪詛を投げかけたり、
「遠くを見るな……前輪を見てひたすら漕ぐんだ……」と
悟れそうな事をぶつぶつと言いながら到着したのが、

こんな全体像である『王家の谷』であるのだが、

残念なことに谷の中は撮影禁止であり、この入り口の写真で我慢していただくしかないのだが、
中は流石に有名だけあり、王のお墓の洞窟は壁一面に色あせない壁があり、彫刻があり、
ファラオの気合とその時の権力を思い知るような完成度であったぞ。
ただ一つだけ文句を言わせて言わせて頂くのなら、
古墳内のスタッフというかモギリのおっさんというかが、
明らかに観光摺れしすぎており、少々下僕的は疲れてしまったそうだ。

以上夕日が沈むナイルの一枚を添えて、
我輩のルクソールレポートは終わりである。
さて次のレポートはイランのどこになるであろうな?
________________________以下下僕よりコメントお返事________________________
>>ataさん
ケバブに飽きたらこの国は地獄っぽかもしれんですねw
テーマ:ユーラシア横断 - ジャンル:旅行
- 2010/03/22(月) 01:02:23|
- シラーズのボス
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2