『ジョードプル ホテルの居心地 最大限 しかし我輩 出番が最後』
本日カウントしてみたところ、この街に滞在した総日数が四週間。
しかもその期間に殆ど下僕が観光もせず、ウダウダしていたため、
我輩の出番がこの街が終わる寸前であった。
こんばんは、このまま我輩の出番が無かった場合、
下僕を砦の礎にねじ込んでやろうかと考えていた我輩である。
大体において宿から歩いて5分もかからないほど近い名所に、
初めて訪れたのが滞在してから4週間後とか、全くどういうことだ。
まあ、そんな訳でやっと」先日訪れたのが、
インド三大砦と称される『メヘラーンガル砦』

この砦は武人の強さで名高い『ラジャスターン地方』に置いて、
一二を争うマーハラジャが治めていた砦だそうで、
武力によって陥落したことの無い、誉れ高い砦なのだそうだ。

またこの砦の正門についている此方の手形は、
王様が亡くなった際に、そのお妃さまがその王様の荼毘に付き従う、
ともに殉死する『サティ』という名の儀式の際に、
最後に残していった手形だそうで、なんとも物悲しい。
さてここはその時代の武器や防具が展示されている宝物庫。

先に述べたように、『武人誇り』を何よりも大切にするラジャスターンの王だけあり、

色々な武防具が展示されているのだが、

RPGの世界でも『これはねーよ』と言われそうな、

変わった武器が置いてあったのは非常に興味深かった。
ちなみに余談ではあるが、近代に入り戦争が近代化しても、
「遠くから人を殺すのは卑怯だ」との考えから、
砲や銃を持たずに近代軍と戦って、ボロボロに負けた歴史がある程、
『刀を持って馬に乗って突撃』が武人の誉れと言う美意識があるそうで、
なんとなく日本の幕末に散った『サムライ』と美意識が似ていたのかもしれない。

まあ、話によると一服『キメて』から戦争に向かったという話でもあるがな。

さて、この『ジョードプル』はブルーシティというあだ名がある程、
住んでいる方が青が好きなそうで、

高台にある砦から見る町並みは中々に絶景である。

昔のマーハラジャはこの光景を見下ろしながら、
何を思っていたのだろうかなあ……

さて、夕日に染まる美しい砦も見てしまったので、
本日の夜22時の列車で遂にこの長かりしジョードプルに別れを告げ、
イランへの出立準備のためデリーに向かう。
下僕は前にデリー行った事があるそうなのだが、ヤツ曰く
『インドで一番クソインド人が多い場所』なのだそうだ。
面倒ごとは我輩はごめんであるので、しっかりするのだぞ、下僕よ。
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テーマ:ユーラシア横断 - ジャンル:旅行
- 2009/09/03(木) 21:30:22|
- ジョードプルのボス
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