下僕のインドビザも、残すところあと2週間弱。
そろそろ予定表をつめて移動せねばならなくなった。
こんにちは、やっぱりベナレスで長居しすぎたと下僕を責める我輩である。
ヤツにある沈没癖は、ギリギリにならないと治らんのであろうかな?
さて、今我輩はシャーキャームニこと仏さまが悟りをひらいたと言われる、
仏教四大聖地一つ、ブッタ・ガヤに来ている。
ここはベナレスとうって変わって静かで、
まるでインドにいることを忘れそうなほど、穏やかな場所である。
まあ、それでも『うちの学校にきて寄付してくれー』と付きまとってくる紳士殿も、
そこそこにはいるのであるがな。
さて、ベナレス~ブッタ・ガヤまでの道のりの話である。
今回は列車を使ったのだが、下僕おろかにもがチケットを買い忘れていたため、
時間だけ調べ、直接その時間にベナレス駅に向かったのである。
時間は深夜の1時。
無論この時間に、外人窓口(インドの大きい駅なら大体存在する、外人用のチケットセンター、
英語が通じる上、細かい説明もしてくれる)が開いているわけも無く、
地元民が並ぶチケットカウンターへ。
『1時45分の電車にガヤー(ブッタ・ガヤの最寄駅)に行きたいんだけど』と下僕、
『ジェネラルクラスなら空き席あるよ』と売り子のインド人。
ジェネラルと言えば将軍の意味だと言うので、異常な切符の安さにも気がつかず、
そのクラスの車両に乗り込んだのだが……
まーこの車両のすごい事すごい事、インド人!インド人!インド人!と立錐の余地も無い、
なんというか、満員電車三次元と言った感じで、網棚の上で寝ている人の手が、
ぶらんと垂れ下がり、その下では6人家族の方々が、まるで子犬が重なるように、
ミルフィーユのように重なって横になり、その狭い隙間をチャイ屋が『チャーイチャーイ!』と売り歩く、
まさしくインド人まみれな電車の旅6時間であった。
下僕は何度も『難民船ってこんな感じかなー』と、
不謹慎な事を言って笑っていたが、中々に良い体験であった。
まあ、これが10時間を越えるとなったら、さすがの我輩もごめんであるがな。
<<本日の写真>>

そんな訳でその『ジェネラルクラス』の車内

みっしりと、親父殿の体温までわかる密着度。

網棚の上にも陣をとっておる。

もちろんドアなんか閉まっていない。
誰が落ちても、誰も分からんのだろうなあ。
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テーマ:ユーラシア横断 - ジャンル:旅行
- 2009/03/30(月) 15:21:42|
- ブッタ・ガヤのボス
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