『異国夜 初めて見かける 見慣れぬ料理 未知の刺激が そのまま美味しい』
気が付けば新年を迎えてから、もう半月以上経過し、
お正月ムードももう遠い過去になってしまったな。
皆さまもう2016年と言う歴にはなれただろうか。
こちらは常夏なもので全く寒さを感じず、体感的に年が明けた事はおろか、
2015年の冬も来ていない気がしてしまっており、
全く持って新しい歴に慣れていない吾輩である。
吾輩が北国生まれであるからかもしれないが、
新年と言うのは寒さを感じないと、なんとも変な感じするものであるな。
さて、少々時間が開いてしまったが今回も
前回の記事の続き、やっとこたどり着いたヤンゴンの夜の話である。
2015年12月31日、19時頃。
ヤンゴンの北側にあるアウンミンガラーバスターミナルより、
驚くべき安易さで交渉が成立したタクシーにて一時間弱、
ヤンゴン市内の南側、ダウンタウンの宿に到着した我々。
こちらの宿は先に予約をしていたので、問題なくチェックインを完了し、
いったんシャワーを浴びてスッキリし、次にやる事は決まっている。
この大晦日の夜の街中に繰り出し、
屋台飯を食う事である。
基本的に旅の醍醐味と言うのは、まあ色々とある訳だが、
何といっても新しい国に来た初日に一番楽しく刺激的なのが、この屋台巡りである。

見た事がある食材・ない食材、

想像の付く料理、つかない料理を思うがままに買い食いするのは、

中々に堪えられない楽しさがある。

この料理などは肉なのか魚なのかよく分からないナニカの揚げたものに、
キャベツの千切りとライムソースを絡めたものであるが、まあお酒つまみにピッタリであったし、

こちらは、肉の色々な部位を蒸したか焼いたかしたものを串にさし、
それを真ん中のお湯、と言うかスープに浸して温めて食べる、
おでんの様な料理で、食べ終わった後にはこの串の数でお勘定をするシステムであった。
なお、ミャンマーのビールはドラフト系な味であるのだが、
これもまたこの肉おでんにぴったりなのが素晴らしい。

こちらは少々ピンがボケてしまいすまないが、なんと銀杏の串焼きである。
味は銀杏であるので、これもお酒が進む。

こちらはシーフードバーベキューの屋台で頼んだ英名で『バンブークラム(竹貝)』と言う貝のグリル。
バターとこの唐辛子ソースの相性がたまらなく美味かった。
無論ビールが進む。
とまあこんな感じビール片手でほろ酔いで屋台を散策し、

『ああ、今我々は異国を旅しているなあ』と言う旅情感に浸るのは非常に楽しい訳である。
さてそうこうしている内、遂に日付が変わるカウントダウンが始まり、

道路の真ん中で高々と長筒を掲げるご婦人が現れ、

裏路地に花火が上がりハッピーニューイヤーinヤンゴンである。
ちなみにこの後も断続的にそこらじゅうの裏路地で花火が上がっており、
吾輩的には少々心配になってしまったな。
さて、無事に新年を迎えた訳だが、この後寝る段になり、
酔っぱらった下僕の阿呆が盛大に階段ですっころび、胸を手すりに強打するという、
新年早々醜態をさらすわけだが、まあその件はどうでもよい。
本年はちゃんとした人間として頑張るのだぞ、下僕よ。
_____________以下羊飼われよりコメントお返事 _______________
>通りすがり様
読んだ方が旅に行きたくなる様な記事を目指しているので
そういったご意見は非常に嬉しいです
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- 2016/01/17(日) 04:56:42|
- 旅ひつじのボス
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『陸路にて 超える国境 川一つ ガラリと変わる 風景と人』
そういえば先日は日本国では成人式だったのだな、
新成人の方々におめでとうございますである。
皆さまには成人式を迎えて十数年経過しているにも関わらず、
未だなお自分が『ちゃんとした大人』であるか自信が持てない下僕の様にはならず、
ちゃんとした大人になってほしい、と心から願わずにはいられない吾輩である。
さて、
前回タイとミャンマーの国境にたどり着き、今回はその続きの話である。
12/31の大晦日の早朝6時ごろにタイとミャンマーの国境の町、
サーメッドのバスステーションから乗り合いのソンテウに乗り、
国境のゲートに到着した我々。

タイ側でのイミグレにて出国手続きも無事に終わり、国境の橋を渡って新たな国ミャンマーへ入国するのだが、

この『歩いて国境を超える』と言うのは、何度やっても何と不思議な気分になるものである。

川のこちらが側とあちら側と言う、目に見える範囲に二つの別の国があり、

この橋を超えるだけで明らかに別の文化が存在し

その境目が『ここ』であるという事実は中々に興味深い。
さて、国境橋自体はそれほど距離がある訳でもなく、

我々にとって20か国目となる、ミャンマーは国境の町、ミャワディに到着だ。
さて、今度はミャンマーサイドのイミグレにて入国手続きなのだが、
まず驚いたのはミャンマー側のイミグレ係員殿の新設さである。
出国手続きが完了し、我々の目的地を訪ねてくる係員殿。
我々が正直にヤンゴンであると答えると、
「ああ、それだったらバスまで場所を教えるよ」と
イミグレオフィスを出て道案内をしてくださるだけではなく、
バスの会社のスタッフの方へ携帯で電話で連絡し、バス乗り場までの車で送ってくれるイミグレ職員の方。

正直なところ最初、インドやエジプトそして現在我々が住んでいるタイでの経験則から、
例えイミグレ職員であっても、最後にはチップを要求してくるものであるとタカを括っており、
まあ、入国後の慣れない状態だから多少はいいかと思っていた我々に対し、
「じゃあ、ヤンゴンまで気を付けてね」
「あ、バスチケットの交渉は終わってるから」と、
軽やかに去っていくイミグレ職員のご仁。
……・
親切すぎである。今後分かる事であるのだが、この国の方は基本的に大層親切であり、
また純朴なため、インド等の長旅で色々と擦れてしまった旅人がこの国を訪れた際は、
恐らく最初その親切に対応出来ず、その後感動すると思われる。
その様な訳で案内されたこのバス停、

バス停とは名ばかりと言うか、裏手が完全に野原であり、
バス会社のカウンターがそのままバス停になっているというシンプルな構造であり、

この異国情緒はかなり
新しい国に来たぞ感がある。
また、当たり前様にバスと言う名のバンの出発が、荷物を積む時間で一時間ほど押し、

隣の雑貨屋兼お茶屋で淑女の方と戯れるのも、また旅の一興である。

ちなみのこの淑女の方が顔に塗っているのは『タナカ』と言う日焼け止めであり、
ミャンマー人のご婦人方のトレードマークと言ってもよいくらいよく見かける。
さて、現地時間の10時前、我々以外はすべて地元民の方であるバンが出発し、
一路ヤンゴンに出発である。

この国境ミャワディからヤンゴンまでの山道は、
数年前はかなりひどいものであり、道が狭いため一日おきで一方通行と言う、
世界有数の悪路という話であったのだが、現在ではかなり道が良くなっており、

また現在進行形で工事をしている所を見るに、この道はこれからもっと良くなっていくものである考えられるな。
まあ、途中いくつかの道は整備がまだ終わっておらず、下僕は数回頭をバンの屋根にぶつけたそうである。

そんなこんなでこのような風景の中、

3時間ほど爆走し、下僕が数回頭を天井にぶつけ、

ふきっさらしのパーキングにて昼食である。

この国の基本的な定食は、
メインを一品頼むとほかの副菜とごはんは食べ放題なようで、
しかも味付けはタイ料理ともインド料理違う感じでありながら、
今まで訪れた国の中で上位入るクォリティである。
ちなみにここで下僕は腹いっぱい食べてしまい、
バスの中グースカと気持ちよく寝てしまったそうである。

そうこうしている内にバンは道をひた走り、

途中に休憩を挟みながらもヤンゴンへ。

気が付くと日も傾き始め、国境から約8時間。

遂にヤンゴンの北側にあるアウンミンガラーバスターミナルに到着である

しかし首都のバスステーションなのに、雰囲気が国境のバス停とそこまで変わらない様な気がしてしまうな。
さて、バスを降りた瞬間から招魂たくましいタクシーの運転手の呼び込みが来るわけだが、
こういった自分から来る呼び込みと言うのは大体吹っかけてくるものであり、
こういった場所のタクシーは絶対に定価では乗れないと、我々は経験で知っている。
ちなみに事前調べでこのバス停から市内まではタクシーで大体小一時間、
料金として10000チャット(約1000円)だそうだが、恐らくその値段では乗れまい。
しかし流石に8時間以上のバンの旅は疲れた。
そんな訳での気持ちで一割ほど乗せた価格、
「11000チャット!ダウンタウン!(ヤンゴンの安宿地帯)」とダメ元叫んだところ、
驚くことにあっさりとその値段でタクシーに乗れてしまった。
……ありえん!
何だこの国は!
インドはおろかタイですら、
こんなにたやすく交渉が進むなんて珍しいぞ!さて驚くべきたやすさでタクシーに乗れてしまい、この日は無事に宿に到着した我々。
宿へのチェックインが終わり、シャワーを浴び、
大晦日の屋台に繰り出していくのだが、それはまた次の記事にしよう。
しかし本当に、初日のミャンマー人の親切さを純朴さには驚かされた。
流石は東南アジア最後のフロンティアと呼ばれるだけはある。
この国が今後
インドの様にならない事を、
心の奥底から願わずにはいられない我々である。
_____________以下羊飼われよりコメントお返事 _______________
>かさやん様
以前の様に色々な国に行く回数は減ると思いますが
変わらぬごひいきをしていただくと
ボスともども嬉しく思いますー
>通りすがり様
旅はいいですねえ
リリンの生み出した文化の極みですw
--
あと良かったら下僕氏がタイでどんな所に就職したのかも知りたいです。現地に長く住まないとわからない事や海外就職事情といった話も興味をそそられます。--了解しました
ミャンマー旅編が終わりましたらそちらのお話しも記事のネタにさせて頂きますーー
- 2016/01/11(月) 04:34:31|
- 旅ひつじのボス
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『思いだす 悪夢のような 深夜バス ただ今は 唯々懐かしむ』
皆さま、お久しぶりである。
このように再び旅のレポートをかける事に、少々喜びを禁じ得ない吾輩である。
とは言えあのバカの事だから、そのうちまた吾輩に泣きついてくるだろうとは、
全く持って予想の範囲ではあったがな。
その様な訳で今日からしばらくの間は、
吾輩ひつじのボスによる、去年末から正月三が日にかけて行った、
『バンコク〰ヤンゴン新春旅 荒野のバスと金のミャンマー』をお送りする。
さて、初日12/30の話から始めよう。
今回の旅の出発点はバンコクのモーチットバスステーションこと、北バスターミナル。
ここはBTSモーチット駅またはMRTチャトチャック駅・カンペーンペット駅から、バスやタクシーなどで、
大体10〰20分くらいの場所にあるバスターミナルであり、非常にデカい。
そしてこの日は、
物凄い人である。
見よ!この東南アジア名物!
地べたに座り込んでしまう地元民の方々の人数を!
あとで話を聞いたところ、やはりタイでも年末年始は実家に帰ったり、
旅行をする方と言うのが多いらしく、バスチケットもあっという間に売り切れてしまうらしい。
なお、『帰りは何時になるか分からないしその時にチケット買えばいいや』と、
クソ甘い考えであった下僕もさすがに『ヤバい!』を気が付いた様で、
慌てて先日行きのチケット買ったカウンターに走り、
「1月3日のミャンマー国境から帰ってくるバスチケット売ってくれ!」と頼んだ所、
カウンターの案内のご婦人に、
「あんた超ラッキーよ!!」
「本当なら完全に売り切れだけど、さっき一枚払い戻しがあったのよ!」と
サムズアップ付きでチケット購入することが出来たようだ。
この記事を読んでいる方はこのような危ない橋を渡るようなことはせず、
事前にちゃんと行き帰りのチケットをまとめて準備する事をお勧めする。
なお余談ではあるが、このような
タイのバスのチケットをネットで買う事のできるサイトもあり、
なんでもチケットの料金をタイのセブンイレブンで支払う事も可能なのだそうだ。
まあ、下僕は残念な事にページの使い方がいまいち分からなかったため、
出発前日に直接カウンターに買いに行くという、非常に頭の悪い解決方法で乗り切ろうとしていたがな。
話を戻そう。
西バスターミナル内には食堂や、それこそセブンイレブンまであり、


出発までの間に色々なお買い物や腹ごしらえも可能であるので、中々に時間がつぶせる。
そうこうしているうちに今回の目的地。
国境の町サーメットへの出発時間である21:20を迎えたのだが、
当たり前と言うかなんというか、実際にバスが来たのは21:40頃。

まあ、こんな事でいちいち目くじらを立てていては旅などはできないのである。

そんな事よりも、このバスが来て「さあ!これから旅立つぞ!」な瞬間は、
中々に気分が高揚するものであり、吾輩もちょっとノリノリである。
まあ、今回のバスはセカンドクラスとの事だったので、どのようなものかと少々心配をしていたが、

トイレはないがエアコンも効きすぎということもなく無事に出発(まあ出発は22時を回っていたが)。
これならばサーメットまで快適に過ごせそうだな、ん、どうした下僕。
何?『隣に座ったタイ人あんちゃんが肩にもたれ掛かって寝ている』
『どうせならおねいさんだったら良かったのに』だと。
バカバカしい、どうせ人の役になどそれほど立てない貴様だ、
年末に青年に肩を貸すくらいの善行をなぜ良いと思えないのだ。
……なんだ!?今度は?!
何?あんちゃんの様子がおかしい?
何をそんな事を…
:∧_∧:
:(;゙゚'ω゚'): ピクピク
:/ つとl:
:しー-J :
∧_∧
(ill゙゚'ω゚') ゲェェェ
ノ つ!;:i;l 。゚・
と__)i:;l|;:;::;;;:::⊃
まあ、そのなんだ。
ビニール袋とティッシュペーパーを渡してやるがよい。
あ、袋はちゃんと縛るように言うのだぞ。
とそんなセカンドクラスの洗礼と一波乱を含みながらバスは進み。
下僕が寝入り始めた夜中の2時。
急に点灯する車内ライト。
そして何かのアナウンス。
ああ……これがあったのを忘れていた。
深夜バス名物
深夜のパーキングエリア強制休憩。寝ているというのに無理やりたたき起こされ、
休憩を強制されるという不条理。
ああ、吾輩たちは旅をしているんだなあとしみじみ感じたな。
なおバスのチケットのクラスによってはバスについている半券で、

ここのパーキングでジュースだったり軽食がもらえるようだ。
なお、セカンドクラスのチケットにはついていない模様である。
そんな無慈悲は休憩も終わりまたバスは走り始め、夜が明け始めた頃にまたたたき起こされ、
今度は検問との事で、IDのチェックに警察官殿がバスに乗ってきた。
こういったIDチェックの場合、菊の御紋の日本のパスポートは世界一強く、
下僕のような不審な男であっても、パスポートを見せただけでほぼチェックがスルーであった。
流石は世界に誇るジャパンパスポートである。
ちなみ先ほどのゲロ青年はIDを未携帯だったらしく、この検問で降りて行ったな。
そしてバスが出発して約8時間弱、

朝焼け輝く国境の町、

サーメットに到着である。
ここからは、寄り合いのソンテウ(トラックバス)にて国境に向かい、

遂にタイ〰ミャンマーの国境に到着だ、

ここから先は未体験の国である。

さあ!新たな国へ入国だ!!
え?なんだ下僕、良いところで。
は、お金をおろし忘れたのでちょっとATMを探すだと。
全くしょっぱなから締まらない奴だなお前は。
- 2016/01/06(水) 00:30:00|
- 旅ひつじのボス
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